【意見】「「ドローン」による撮影映像等のインターネット上での取扱いに係るガイドライン」(案)に対する意見募集

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soumusho

ドローンの映像などのインターネット上での取り扱いについてガイドライン案が総務省より公開されました。これについて、意見を募集するということなので意見してみます。

総務省では、我が国において小型の無人機(以下「ドローン」といいます。)の普及が進みつつある状況を受け、ドローンによる撮影映像等をインターネット上で閲覧可能とすることについて考え方を整理し、このような行為を行う者が注意すべき事項を「「ドローン」による撮影映像等のインターネット上での取扱いに係るガイドライン」(案)(以下「ガイドライン案」といいます。)として取りまとめました。
今般、ガイドライン案について、平成27年6月30日(火)から同年7月29日(水)までの間、意見を募集します。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_02000181.html

■「ドローン」による撮影映像等のインターネット上での取扱いに係るガイドライン案
http://www.soumu.go.jp/main_content/000365842.pdf

そもそもガイドラインの目的は何なのか?

総務省のガイドライン案から目的について一部抜粋します。

ドローンを利用することにより、より多くの人が安価で簡便な方法により「空からの撮影」を行うことが可能になる。
ドローンを利用して被撮影者の同意なしに映像等を撮影し、インターネット上で公開することは、民事・刑事・行政上のリスクを負うことになる。
…インターネットによる情報の拡散により、権利を侵害された者への影響が極めて大きく、当該映像等は人格権に基づく「送信を防止する措置」及び損害賠償請求の対象ともなる。
このため、ドローンによる撮影映像等をインターネット上で閲覧可能とすることについて考え方を整理し、このような行為を行う者が注意するべき事項をガイドラインとして取りまとめる。
本ガイドラインは…(中略)…法的リスクの予見可能性を高めるとともに、ドローンによる撮影行為と個人情報保護法の関係について整理するものである。
…注意事項等を整理することにより、安心してドローンを利用できる環境が整備されるものと考えられる。…

つまり、従来から週刊誌の密会現場撮影とかやインターネットでの拡散(リベンジポルノ)など撮影映像などによるプライバシーの侵害などは存在するが、ドローンの普及により増える可能性があるので、ガイドラインを作って判断基準をつくろう、ということだと理解しています。

ガイドライン案の具体的な注意事項

そして、ガイドライン案のプライバシー侵害等とならないための取り組みの目安として
具体的な注意事項が大きく3つ挙げられています。

  1. 住宅地にカメラを向けない
  2. プライバシー侵害の可能性がある撮影映像にぼかしを入れる
  3. 削除依頼への対応を適切に行うこと(ガイドライン上は通信事業者に限定)

当然上記は厳密なルールではなくガイドラインであり、被撮影者の許可がある場合やそもそも被撮影者が認識不可能な映像だった場合など事情により異なりますが、住宅地が原則撮影できず、プライバシー侵害の可能性がある撮影映像というなんとも広い対象について注意がされております。

ガイドライン案に対する意見

これを見ると、googleのストリートビューはどうなの?とか、衛星写真は?とかTV局のヘリとかものすごい住宅地などの映像を垂れ流しているし、なんでドローンばかりが規制を!!みたいな議論も起こりそうですね。

勝手に自分の映像が写り込んでいる場合に、侵害される可能性のある権利の一つに肖像権があります。明確な判断基準がないのですが、よくある意見としては、「撮影の主目的か」や「写り込みの対象が映像等に占める割合が物理的に小さいものか」などあります。つまり、意図しないで少し写ったくらいは許容しましょうということです。

今回のガイドラインはそのような判断基準を創るガイドラインかというとそうではなく、「許可のない住宅や人間などは原則撮影しないようにしましょう」というような方針だと理解しています。基本的な方針としては賛成なのですが、これでは判断基準の曖昧なガイドラインとなってしまい、実用に耐えないものになり問題だと思います。これについての意見を以下に記載しました。実際に総務省に送付した部分となります。


//ここから

ガイドライン案の具体的な注意事項について

基本的な方針としては概ね賛成です。
許可無く住居を撮影する必要もないですし、されたくない人が大多数だと容易に想像できます。他人の動画に「部屋着で外を歩いているOFF時の斜め上からのワタシ」をバッチリ写されるのも嫌です。

そのため、撮影者は最低限のマナーとして、許可を得ずに住居や人間を不必要に写り込ませないように対応し、仮に写り込んだ場合はぼかしを入れるなど対象が特定されることを避けるべきと考えます。

しかし、ここで課題として出てくるのは、どこまでをマナーや常識の範囲内として撮影回避したりぼかしを入れたりするかが人により異なるということです。

若い世代と団塊世代でも感じ方が違いますし、女性的な見方でもまた異なります。ガイドライン案内では、「住居内の人等の写り込み」や「表札」とか具体的なワードがありますが、一方「その他生活状況を推測できるような私物」のように曖昧・抽象表現があるため、やはり判断が難しくなります。(ちなみに表札くらい別に写ってもよいのでは、という個人的な思いもあります。)

例えば、部屋の中の映像がたまたま写り込んでしまって、人も洗濯物も写ってないけど「ももクロのポスターが見えた」とかの場合、当事者もは「ハズカシー」と思う人もいれば、気にしない人もいるはずです。ももクロのポスターは持っていませんが、私は気にするほうです。

中途半端で拘束力のないガイドラインなら、期限付きで明確なものに

ガイドラインは方針であり、禁止事項を記したもではないことは理解しています。
しかし、ガイドライン自体の内容が曖昧になるのはよくありません。拘束力のなく曖昧なガイドラインは混乱を産むだけであり、何かあった時に水掛け論になりやすく、いつのまにか「なんだかよくわからないけどドローン怖い・嫌だ」みたいになってしまったら、本来のガイドラインの目的でもある「安心したドローンの利用」には貢献できません。

ガイドライン案上の曖昧な記述は削ぎ落とし、現時点で考えうる明確な表現にするのが望ましいと意見します。

さらにいえば、一時的に制限が大きくなったとしても明確な制限であることの方が余計な混乱も産まず、また今後の議論としても発展的だと考えています。

また、ここで一点、強調しておきたいのは、ドローン技術は発展途上であり、想定外の用途もあるという可能性と、ガイドラインはガイドライン策定時におけるものであるということです。

技術の進歩や他の課題解決策を考慮すれば解決できたり、想定していない用途に対する例外措置も迅速に検討したいです。そのためには、ガイドライン自体に期限を設けることがひとつであると考えています。

未知で可能性ばかりある技術に対して、明確な答えはすぐには出てこないです。曖昧な議論を長々と続けるのではなく、良識の範囲内で明確なルールを「えいや」で決めてしまい、短期間でPDCAサイクルにてまわしていく事の方が良いと考えています。

上記を踏まえて変更案

今回のガイドライン案で記載されているプライバシー侵害などの主な撮影対象は「人間」と「住宅」です。また、「プライバシー侵害がある可能性」は判断基準が不明確ですが、今回フォーカスされている「空からの撮影」においては「映像内で人間や住宅が視認できるか否か」はひとつの判断基準になり得ると考えます。プライバシー侵害の撮影対象が映像内で小さすぎて当人と認識できないのであればプライバシーが侵害される人はいないことになります。

上記から、撮影時、または映像加工時において、特定のサイズを超過した被写体である人間と住宅の写り込みを禁止する、あるいは被写体にぼかしを入れることで特定できないようにしなければならないとするのがよいと考えます。

ガイドライン案に対する変更案

  1. 被写体が住宅の場合に、住宅の所有者の許可無く、許容サイズを超えた映像の写り込みは不可とする、またはぼかし加工を被写体に入れなければならない。
  2. 被写体が人間の場合に、当事者 の許可無く、許容サイズを超えた映像の写り込みは不可とする、またはぼかし加工を被写体に入れなければならない。
  3. 静止画や動画をアップロードをした個人・法人問わず、被撮影者は削除依頼を行うことができる。

■許容サイズ
住宅:被写体が解像度の64分の1のサイズを超える場合(議論P1)
人間:被写体が解像度の64分の1のサイズを超える場合(議論P2)

■期限
半年間(議論P3)のみ有効なガイドライン

※議論P1〜3は適当な値を入れていて、必用なら議論し決定する箇所です。

と許容サイズや期限などは正直何でもいいのですが、
明確な基準・わかりやすい基準にしたほうが良い、というのが私の意見です。
お手数ですが、ご確認よろしくお願いします。

//ここまで
提出方法は、FAXやメールなどいろいろ有りましたが私はメール送付しました。

電子メールを利用する場合
電子メールアドレス:cppc/atmark/ml.soumu.go.jp
総務省総合通信基盤局電気通信事業部消費者行政課 宛て 
※迷惑メール防止のため、「@」を「/atmark/」と表記しています。
なお、メールに直接意見の内容を書き込むか、添付ファイル(ファイル形式はテキストファイル、マイクロソフト社Wordファイル又はジャストシステム社一太郎ファイル)として提出してください(他のファイル形式とする場合は、担当までお問い合わせください。)。
また、電子メールの受取可能最大容量は、5MBとなっていますので、それを超える場合は、ファイルを分割するなどした上で提出してください。

ドローンの普及→プライバシー侵害の危険性が高くなる?

意味のわからないガイドラインになりそうだなぁと思ったのでそのまま意見にしてみましたが、実際のところ、ドローンが普及したからってプライバシー侵害の危険性が高くなるんでしょうかね?

空からの撮影により、一軒家やマンション、さらには温泉地などを上空から撮影するができるようになることは確かです。
しかし、趣味の場合(業務であれば許可は取るはずという前提)家の周りやマンション付近を飛ばす物好きも多くはないと思うし、何よりドローンってデカイから目立つんですよね。

仮に盗撮目的で飛ばしても音がうるさいからすぐバレますよね笑。飛ばしている人はわかりますが、100m離れてても全然聞こえます。ブンブン。

セコムの人ですら、消音技術は難しくてまだ見通しが…っておっしゃっていたので音は当分うるさい状態が続くはずです。

それこそ、音の出ないカメラなどの手持ちの撮影器具のほうがよっぽどプライバシーの侵害につながっているのが現状かなと思います。

今回はあくまでドローンにフォーカスされた議論であり、それ以外のことを意見はしませんでしたが、ドローンによって「空からの撮影が増える」というだけであって、【映像撮影 x インターネット上での公開 x プライバシー】に対する課題解決というのところはドローンがあろうがなかろうが変わらない部分です。

これまで十分に議論なされてなかったのかわかりませんが、せっかくなのでこれを機にちゃんと議論されればいいと思います。ただし、感情的になって「ドローンが規制されるなら、GoogleストリートビューやGoogle Earthも規制してよ!」みたいなわけわからないことにならないことを祈ります。(洗濯物も表札見えてることがあるけど笑)

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