PhantomやInspireシリーズでお馴染みのDJIと日本発の産業用ドローンメーカーのPRODRONE(株式会社プロドローン)がドローンの研究開発分野で提携したと発表されました。

プロドローンとDJIが産業用ドローン研究開発で協業。新型産業用ドローンの市場投入を準備中 ~DJI社、国内企業と初業務提携を交わす~
株式会社プロドローン(東京都千代田区、代表取締役社長:河野 雅一、以下:PRODRONE)と DJI JAPAN株式会社(大阪市淀川区、代表取締役社長:呉 韜) は、2015年7月4日、PRODRONEが持つ産業用ドローン事業に関し包括的業務契約を結ぶことで合意致しましたので、お知らせいたします。
http://www.prodrone.jp/archives/426
今回の提携では、産業用ドローン分野に関しての業務提携ということです。
このチャレンジ精神に富んだ両社は、“産業用ドローンの在り方を追求し新たな市場を創出する”協業の姿を思い描き、その結実した姿の一つとして、近々投入するプロジェクトを既に進めています。具体的な製品概要については、詳細を決定した段階で、改めて新製品発表としてご案内申し上げます。
DJIとPRODRONEの提携について思うこと
DJIはホビー用ドローンから、業務用ドローン、フライトコントローラーやESCなど安価で高性能な製品を多く出しています。
一方、PRODRONEは2015年1月設立ですが、元々は放送・映像関連のサービスを提供されている企業から独立されたと以前の国際ドローン展にてお聞きしました。しかし、この短期間でどうやってあれほどのクオリティのドローンを開発したのか…。
※PRODRONEはPR・マーケティングもピカイチでした。
まだまだ安全性や飛行性能など技術的な課題がたくさんある中で、
現実的な産業利用は用途に応じたソフト・ハードのカスタマイズが直近では避けられないと思います。
しかしそうなると量産化が難しくコストに影響が…
上述の国際ドローン展での記事にもあるように、日本国内の産業用ドローンは500万以上〜2000万円ほどのレンジで販売されており、量産化ができていない現状、価格はさげにくい状況とお話される企業様もいらっしゃいました。
一方、DJIはPhantomやInspireなど撮影用途に絞られる部分があるものの、非常に高品質で費用対効果の高い製品が好評であり爆発的に売れています。
PRODRONEの展示を見学した時に感心したのが、用途に応じてパーツを組み替えたりしているところです。給電が必要なケースやサーモカメラが必要な場合などに応じて機体の部品を組み替えらるものもありました。パーツだけではなく、冗長性が必要なケースは6枚プロペラだったり、機体形状自体が用途により長細かったり円形になる場合などもありました。
話はかわって、DJIは最近MATRICE 100という製品をリリースしています。
http://dev.dji.com/en/products/flying-platforms/matrice-100
MATRICE 100はこれまでの撮影用途に限定された機体ではなく、オーナーがソフトウェアをプログラミングすることが目的の一つとされています。また例えばサーモカメラを搭載したり、バッテリースロットを2台設けて飛行持続時間をあげるなどハード面でのカスタマイズができる点も特長のひとつです。(これはこれで欲しい…)
今回の提携を見た時におもったのが、このPRODRONEの産業用途に応じた形状やパーツの組み換え技術とリリースしたばかりで発展途上のMATRICE 100、そしてDJIの量産化技術によるコスト低下、これらが組み合わさるだけでもインパクトがあり、今後がとても期待されます。
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[…] ーンだけではなく産業用ドローンにも力を入れている。また先日今回のセッションで一緒になった国内産業用ドローンメーカーのプロドローンとも業務提携をしたばかりだ。(過去記事) […]