
FPVドローンレースとは、FPV用のゴーグルなどを装着しながらドローンの操作を行うことを指します。ゴーグルに映し出されるのはドローンから見えるリアルタイムの飛行映像です。この迫力と興奮は、一度知ったらやめられません。
今、このFPVを前提としたドローンレースが世界各地で開催されています。しかし、始まったのはまだこの1,2年。つまり、誰にでもチャンスがあるんです。ドローンは、人間の身体能力に大きく依存せず、最新テクノロジーや工作技術、航空力学などの周辺知識をいかに応用するかが重要です。
日々進化するドローン周辺情報をキャッチしながらFPVドローンレースを楽しみましょう!
目次
〜FPVドローンレースのパーツ集め〜
まずは、FPVするためのドローンを集めです。FPVするためには各種申請がいるため、それまではNon FPV用のドローンパーツを揃えるでもOKです。
【1から自分で自作する人は】FPVドローンレースのパーツ集め
【モニターもいいけどやっぱり】FPV用ゴーグル選び
【完成したレース機が欲しい】組み立て済ドローン(ARF/RTF)
【目視外申請が不要になる!】重量200g未満ドローン
〜日本国内FPVドローンレースに関するルール(免許・無線局・申請関連)〜
日本国内でFPVするためには、各種申請などがいるため、申請している間は目視飛行(Non FPV)で練習するなどFPVができる準備をしておきましょう!
【日本のドローンルール】ドローン規制法(改正航空法)の内容とは
【無線利用必須】アマチュア無線4級
【To 総務省】無線局開局申請
【To 国交省】目視外飛行許可申請
〜ドローンレース〜
日本だけではなく、アジアやアメリカ、英国など、今や世界中でドローンレースが開催されています。スキルを上げて置く必要はもちろんですが、実践も重要です。機会があればどんどん参加しましょう。
世界のドローンレースレギュレーション
ドローンレースイベント
〜飛行練習〜
FPV飛行やアクロバティックな演技を行うためにも、いつでもどこでもできるシミュレーターや、実践での練習方法が重要です。
〜設定・チューニング〜
ドローンをうまく操縦するには練習だけではなく、「設定」が大変重要です。
FCフォームウェア設定(CC3D・OpenPilot)
FCフォームウェア設定(NAZE系・CleanFlight)
ESCフォームウェア設定
FPVドローンレースのパーツ集め
一番重要となる、FPVドローンレースのパーツ集め。必要なものは大きく4種類の物が必要になります。
- Non FPVで飛行可能なドローンパーツ
- FPVに必要なドローンパーツ
- バッテリーチャージャーなどの周辺必需品
- 工作に利用する工具類
これらをまとめた情報が下記です。全体把握と購入の意思決定に利用してください。
※パーツごとのオススメ情報は今後更新します。
おすすめFPVドローン購入ショップ
海外ドローンショップ
GetFPV:正規品が多く品質良し配送も早い
Hobbyking:品揃え豊富、配送がやや遅い、BackOrder多い
Banggood:配送遅い、品揃え豊富、コピー品多い、安い
HeliPal.com:オリジナルのRTFやネジやナットなどの細かい部品まで
banggodは配送無料の代わりにとても配送が遅いです。そのため、有料オプションで配送を早めるのが非常におすすめです。GetFPVは早ければ3日後には届きます(海外からなのに!)
国内ドローンショップ
GoodFPV:GetFPVの国内盤のような優良店
ep-models.com:品揃えも豊富で200g未満などオリジナルセットも有
Hobbynet:日本仕様に変えたVTXなどかゆい所に手がとどく商品有
国内ショップは、海外から輸入している商品が多いせいか、海外で直接購入する場合に比べて価格が高い傾向にあります。海外から直接購入する場合は配送料が5,000円前後かかりますが、まとめて購入する場合は安くつく場合もありますので、バランスを考えてショップ利用してみてください。
FPVゴーグルの選び方
モニター派、ゴーグル派がいますが、ここは比較検討せずゴーグルで行きましょう!理由はカッコいいからです!ドバイレースでモニター飛行しているひとは皆無です。
FPVゴーグルについては、下記で比較一覧しました。現在のFPVゴーグルのおすすめはFatsharkのV3か、Skyzone 02(3D対応)の2択です。世界的なシェアとしてはFatsharkが圧倒的です。
組み立て済ドローン(ARF/RTF)
自作ドローンが全くの初めてで、周りに教えてくれるひとがいない場合、自作ドローンはかなりハードルが高いです。ARF(Almost-Ready-to-Fly)は、通常、ショップなどでドローンの組み立てを行った状態で発送が行われます。およそ、「フレーム・ESC・モーター・プロペラ・FC」が付いていることが多いです。つまり「バッテリー・プロポ・受信機・ビデオ関連」は自身で調達することになります。ショップによっては綺麗に組み立てをする場合があるため、電子工作に自信がない人は一度試してみるもの一つです。
the QAV210 Mini FPV Quadcopter RTF by Lumenier
最もおすすめなRTFセットがこちらのQAV210。
おそらく今後長きにわたって愛用する機体になるでしょう。
Anakin Club Racer (from Skyhero)
最初は5インチ(215サイズ)レーサー仕様のがおすすめです。
重心が低く非常に安定した走りをします。Skyheroの2016年最新作。
Team BlackSheep Online Store – TBS Vendetta
240サイズのレーサー仕様です。私がとても強い興味があるだけで、日本ではまだ見たことありません…w!(見せてください)
ARFセットは通常、プロポや受信機がついていないことが一般的です。オプションがあっても注文はせず、プロポと受信機は自身で調達しましょう(海外プロポは技適認証が取れていないため国内で購入することをおすすめします。)。そのためにも、上述の「FPVドローンのパーツ集め」で必要なパーツは確認をしておきましょう。
ドローン規制法(改正航空法)の内容とは
ドローンには現在航空法の規定により、制限が行われています。200g未満の機体や、屋内での飛行はこの規制の対象外です。規制内容の詳細は下記で確認してください。
アマチュア無線4級
後続の対応である「5.8Ghzの無線局開局」のためにはアマチュア無線4級(国家資格)が必要です。多少の勉強は必要なレベルの試験です。詳細は下記で確認してください。
無線局開局申請
アマチュア無線4級の免許を取得したら、次は無線局の開局申請です。無線局の開局には通常「送信機の技適」が必要ですが、FPVに利用するビデオ送信機の多くは技適がありません。そのため、代わりに「保証」を機器ごとに行ってもらい、総務省へ無線開局申請を行う必要があります。
この保証〜開局申請の流れを、JARDとTSSという会社で行っていただくことが可能です。やり方は「紙」で行う方法と「電子申請」で行う方法の2種類です。詳細ついては下記記事を参考にしてください。
もちろん、無線局開局申請には、ビデオ送信機(VTX)が必要になります。
目視外飛行(FPV飛行)許可申請
ドローン規制法(改正航空法)の中に、「目視外飛行」が規制されています。FPVゴーグルをかけて飛行することは目視外に該当するため、屋外で許可無くFPV飛行することは原則できない状況です。(屋内は可能)
屋外で合法的にFPV飛行する方法は、大きく下記4つです。
- 国外に出る(目視外飛行が可能な国)
- 屋内で行う
- 指定エリアで包括申請をとる
- 指定エリアで個別申請をとる
幾つかのドローン練習場では屋内施設も完備されている場合がありますので積極的に利用しましょう。3,4の申請については、今後手順などを掲載します。
ドローンレースのレギュレーション・ルールとは
※今後、内容を更新します。
ドローンレースイベント情報
2016年4月時点の、ドローンレース情報です。
2016年日程 | レース名 | 開催地 | リンク |
---|---|---|---|
6/11-12 | JAPAN DRONE NATIONALS | 宮城県仙台市 | リンク |
7/1-2 | Drone Racing Cup in KOBE | 兵庫県加東市 | リンク |
8/5-7 | US Natinal Drone Racing Championships | アメリカ | リンク |
10/17-22 | Drone World | ハワイ | リンク |
◯ドローン全般のイベントカレンダーはこちら
ドローンイベントカレンダー
FPV用フライトシミュレーター
FPVは練習の数が物を言います。シミュレーターは、あなたがFPVを始めるときに絶対に役立ちます。FPV用のシュミレーターが多く出ていますので、どれか一つ初めて見るのがよいでしょう。
シミュレーター | 価格 | 無料版お試し |
---|---|---|
FPV Freerider | 5ドル | 有 |
Liftoff | 2,000円 | 無 |
HOTPROPS | 無料 | 有 |
Formula FPV sim | 無料 | 有 |
ちなみに、私はFPV freeriderのDesertで6.34secという記録を持っています(自慢w)
FPV Freerider Leaderboard – FPVRACING.TV
FPV走行の練習方法
※こちら関係者と議論中です。
OpenPilotの設定
フライトコントローラーはドローンの脳部分ですが、フライトコントローラーを動かすためのフォームウェア(OSのような物)が必要でOpenPilotやBaseFlight、CleanFlightなどがメジャーです。
フライトコントローラーはいくつもの種類がありますが、最も入門者にメジャーなのがCC3Dです。CC3DはOpenPilotがデフォルトでインストールされていることがおおいため、多く利用されているフォームウェアです。ウィザード形式で設定のしやすさがあるといえます。詳細はこちらの記事で確認してください。
CleanFlightの設定
現在ドローンレーサーの多くが利用していると言われるのがCleanFlightです。CC3Dに焼きこむことも可能ですがわざわざする必要はないでしょう。naze系のフライトコントローラーはデフォルトがCleanFlightの元であるBaseflightがインストールされています。これをCleanFlightに書き換えて基本設定を行うのが、下記記事です。
ESCの設定
※こちらは今後公開予定です。
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